当院整形外科にて、自然治癒力を利用した治療法である再生医療を開始しました。
PRP(Plate-Rich Plasma=多血小板血漿)療法とは
PRP療法とは、スポーツ外傷や障害、腰痛、変形性膝関節症などで治療を希望されている患者さん本人の⾎液を利⽤した再⽣医療です。
採⾎のみの短時間で当⽇に治療が受けられるため、従来の薬の投与や手術などより、からだへの負担が少ない治療と⾔われています。
患者さんの⽣活の質の向上やケガや病気の根治に向けて期待の⾼まっている治療法のひとつです。
主な対象症状、疾患
| 病気の種類 | 疾患名 |
|---|---|
| 関節の病気 | 変形性膝関節症・変形性足関節症・変形性指関節症・変形性股関節症 など |
| スポーツ活動によるケガや病気 | テニス肘（上腕骨外側上顆炎）・ゴルフ肘（上腕骨内側上顆炎）・野球肘（肘内側側副靭帯損傷）・アキレス腱炎・ジャンパー膝（膝蓋腱炎） 足底腱膜炎・手根管症候群・捻挫・靭帯損傷・半月板損傷・肉離れ など |
| 腰の病気 | 腰痛（椎間板変性、多裂筋変性、仙腸関節炎、椎間関節症）など |
| 肩の病気 | 五十肩・四十肩（腱板炎、滑液包炎）など |
治療のメリット
- ご自身の血液を使用するため、感染症やアレルギー反応等がなく安全性が高いです。
- 日帰りでの治療が可能です。
- 治療後から普段の生活が可能です。
治療回数に制限はありません。
治療の流れ
患者さんご本人の血液を専用キットにて採血し、それを遠心分離することにより損傷した組織を修復する役目のある血小板を濃縮したPRP液を精製します。
本来備わっている治癒能力を高めて、傷んだ組織に対して炎症の鎮静化や疼痛緩和、組織修復の働きをします。
当院で用いるPRPキットは、APSキット・GPSⅢキット・ACPダブルシリンジキットの３種類です。PRPキットの種類によって得られる成分が異なり、特性も異なるといわれています。
当院では、患者さん一人ひとりの疾患に適したPRP療法をご提案しております。
1. 問診、診察、検査(治療とは別日です)
症状や画像検査などの結果から、治療法の適応を判断します。
適応の場合、治療を行う日程を決めます。
2. 採血 ⇒ PRP分離 ⇒ 施術
すべての治療は当日中に完了します。
3. 再診
この治療に関しての経過や治療効果を評価します。
治療後は経過観察のため、1週間後〜数回ご来院いただきます。
当院で使用しているPRPキットの種類と価格
※PRPは自由診療(保険治療適用外)です。
| ACP | GPSⅢ | APS |
|---|---|---|
| 自分の血液を採取し、血液中の血小板が多く含まれる部分のみを抽出しPRP（多血小板血漿）を作成、患部に注射することで治癒を促します。 | 白血球を多く含む高白血球多血小板血漿を作ります。炎症によって硬くなった筋・腱付着部の柔軟性を取り戻すなど、組織の治療に有効とされています。 | GPSⅢをさらに濃縮して抽出したものをＡＰＳ関節腔内に注入することで、損傷した部分の痛みを和らげるほか、組織を修復する効果がより期待されます。 |
| 55,000円(税込) | 110,000 円(税込) | 275,000 円(税込) |
治療における注意点
- 治療効果・効果の持続期間には個人差があります。
- 自由診療となり、健康保険など医療制度上の保険が適応されません。
- 注射により数日間、一時的に炎症（痛み、熱感、赤み、腫れ）を伴うことがあります。
- 採血部位・治療部位に皮下出血等が起こる場合があります。
お問い合わせ・ご予約
初回は整形外科外来の下記時間枠をご予約ください。
診療は完全予約制です。
◼︎診察日
毎週木曜(午前のみ) / 金曜(午後のみ)
◼︎ご予約・お問合せ
PRP療法について詳しくは下記サイトにてご紹介していますので、併せてご覧ください。
